コルニクス
「クルシオさんが!」
「なんで?」
「なんでって?」
クルシオさんは困惑した表情で目を剥いた。
「あ、いや。セルはクリュかステルラと組むと思ってたから」
「クリュさんは1人でしょう?」
「んなもん覆せばいいんだよ!」
ははっ…親子だなあ…。
「とりあえず私はクルシオさんがいいんです!」
「え、それは嬉しいけど気持ち悪いな!!」
「気持ち悪いなんて失敬な!」
この人が私に声をかけてくれたんだよなあ…
"お嬢さん、こんなところでどうした?"
あの時は気づかなかった。
"一緒に来るか?空族なんだ。楽しいぞ"
本当に楽しい生活の始まりがあの時だったのに。