コルニクス
クルシオさんは部屋を出て行こうとする。
クルシオさんがいなくなるなら、私もこの部屋にいたらおかしいし。
用事もないし。
……用事も、ないし。
私はクルシオさんの後に続いて部屋を出る。
私……ヘタレ!!
「おーい、クリュ」
また今度タイミングを見計らって言おう。
「何?」
晩ご飯の準備で、皆集まっていた。
「朝の手紙の配達行ってきて。明日は西な」
「分かった」
朝、といっても、朝日が昇るか昇らないかくらいの早朝。
朝が苦手な私には難しそう…。
「俺も行くぞー!」
「だからてめえは怪我人だろーが」
「ドラコの後ろに乗っていく!」
「手紙はどこに乗せるんだよ」