コルニクス

「ドラコって最初からテラ・ファミリアにいたのか知らないけどさ、
テラ・ファミリアの人たちは戦争しなさそうだったから…」

ってことはー?と、怪我人の活気が吹き返す。

「彼氏のコートじゃーん!」

「だから、彼氏じゃない!!」

「ふっ…」

不意にクリュさんが朗笑する。

怪我人も爆笑する。

私は嬉笑した。

3人で談笑しながら目的地に着陸する。

「帰りはコルンバに乗れ」

配達する大量の手紙を受け取ったクリュさんは、怪我人に冷たすぎず言い放った。

「え!私自信ないから落ちるかも…」

「だからだ」

え。手紙は落としちゃいけないけど怪我人なら落としてもいいってこと?

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