コルニクス
「コバルトじゃないか~!!」
「……」
…え!?知り合い?
それとも酔ったテンションで人違い?
「知り合い!?てかコバルトってオルビスの名前?」
怪我人が俺の疑問をそのまま言葉にする。
「あー……」
大佐殿はクルシオに抱きつかれたまま見るからに脱力していて、
目には戦意喪失といったような諦めの色が窺えた。
「今はオルビスって名前なのか」
「そうだよ、」
クルシオが大佐殿に向けて放った問いに、怪我人が代わって何故か得意気になって答える。
「俺の上司、ラクテウス・オルビス大佐だよ?」
肝心の大佐殿は閉口する。
「大佐?意外と下だなあー。目指すは元帥だろ?」