コルニクス
それとも行けと言ったのが嘘だっていうの?
クリュさんは本心では行ってほしくないと思っているの?
まさか。
クリュさんが嘘ついても何のメリットにもならないのに、どうして疑おうとか思うかなあ。
我ながら理解できませんぜ、へっ。
結局私はクリュさんを追いかけることもクロのもとへ行くこともせず、昼食の時間になってしまった。
うじうじしてて消極的。
自分では理解不能のネガティブスパイラル。
あー…
何かにつけて発散したい!
「じゃあ、俺はこれで」
頭の真後ろで聞こえたクロの声に、ネガティブスパイラルへの悩みが一瞬にして灰燼に帰す。
クロはすでに昼食を終えていた。