コルニクス
うーん…誰とでもそばにいるからなあ…
「配達中も一緒にいる人!」
配達が一緒の人?
「ああ、ステルラ?」
セルが頭をヘッドバンキングの手前くらいまで激しくがしがしと縦に振る。
回りくどい説明しないで最初から言えよ。
「なんでステルラが常日頃俺を見てるんだ」
「いいからとっとと行く!」
俺が見上げていた晴れ晴れとした空は、セルが無理矢理俺の肩を押す手で徐々に圧縮され、
俺が心地よく感じていたそよ風は、セルが俺を室内に押し込めたため縮小した。
トントン────────
ステルラの部屋のドアをノックするようになったのは、つい最近。
今までは礼儀などはお構い無しだった。