コルニクス
当たり前のようにテラ・ドムスのリビングにすっかり馴染んだクロ。
「コバルトがセルを借りたいそうだ」
クルシオさんの言葉にクロが頷く。
「お前を任務に使いたいそうだ」
クリュさんが不機嫌さを露骨に発言に含ませた。
任務って……暗殺!!?
「そうそう。厄介な任務貰っちゃってさ」
クロが座ることを促したので、クロのまん前の椅子に座る。
「今回の任務の対象はなんと、"マラキアの屋上で育てられているルーメン"なんだよ」
「マラキア?ルーメン?」
「マラキアはユピテル・ファミリアの中型戦闘機。
その屋上に地上から運び込んだ本物の土があって、麻薬の原料であるルーメンが育てられている」