コルニクス

「そこで、だ」

クロは長い前置きを話したあとで、得意気に言った。

「セルがその土の上で足踏みをするだけで、俺の任務は遂行されちゃうってわけ」

「なるほど~」

「なるほどじゃねーよ」

クリュさんが私の隣の椅子に腰掛ける。

「危険なんだぞ?分かってんのか」

「分かってるよ。前に大砲で撃たれそうになったもん。ユピテル・ファミリアが怖い存在だっていうことくらい分かってる」

私はクリュさんを安心させようと、言った。

解決策は無いが、クロがきっと守ってくれるはず。

「一応俺が弾には弾で援護する。でもさ、自分を狙った弾が飛んでくるんだよ?」

クロが念を押すように言う。

「大丈夫!」

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