コルニクス
クリュさんは眉根を寄せたまま温かそうな息を吐いた。
クロは感心したように口を尖らせた。
「てことで、いいかな?クルシオ」
「んー…」
……あ、あれ?
2人の暗黙の了承を得たと思ったら、まさかのクルシオさんでつまづくパターン!?
「何か問題でも?」
「いや、多少理解に苦しむのだが、何でセルが足踏みをするとルーメンが無くなるんだ?」
クロの口がポカンと開く。
「ああ、確かに。それ忘れてた」
クリュさんがクルシオさんに同意すると同時に、クロがクリュさんを見つめ、
少したってから私に視線を戻す。
「は……っ!」
数秒間見つめあった後に、クロは思いっきり素早く息を吸い、自分の顎に手をあてた。