コルニクス
同じ意味合いの単語を、
同じテンポ、
同じリズム、
同じトーン、
同じタイミングでハモった。
その息の合いっぷりがどうしようもなくおかしくて、笑いが喉を急き切るように溢れた。
「もはや正真正銘、実の親子ね」
ステルラの言葉に、"現実味"と言った彼の目は輝き、"リアリティー"と言った彼は顔をあからさまに歪ませた。
「というかセルのそれって、重度の水虫とかじゃない?」
「え!?」
み、水虫!?
「水虫の菌が靴を浸透して土を痩けさせるってこと?」
クロがステルラに問いかけ、ステルラも「そうそう」と答えて笑う。
ちょっと待ってよ…そんな菌いる?
というか水虫って土を痩けさせるやつだっけ!?