コルニクス

もう一度高度を下げてトライするのだろう。

任務中のクロって貴重かも。

一度ユピテル・ファミリアの母船の大砲に撃たれそうだったところを任務中のクロに助けてもらったことがあったけれど、

目にも留まらぬ速さで急降下していったもんだから、それがクロだとはとても認識できなかった。

まさか私が任務に駆り出されることになるなんて思いもしなかった。

この任務が遂行されれば、クロが助かる。

ルーメンから作られた麻薬に蝕まれることになっていた人々が助かる。

それが私にしかできない手助けなら。

私を今まで苦しめてきたこの足が役に立つのなら。

再びルーメン畑が近づく。

私がキメなくてどうするっ!

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