コルニクス
またペンダントを差し出す。
「お前、言ってること滅茶苦茶…」
「預かってください」
ぐっとクロの顔の目の前までペンダントを近づけると、
クロは私の手ごとペンダントを両手で包みこんだ。
そして手はクロの眉間に当たる。
「ごめん。ありがとう」
「クロが謝ることないです。クロは私を守るために離れるのでしょう?」
クロの表情が突然むっとする。
「前から言おうと思ってたけど、敬語やめれ」
「え!?何ですかいきなり」
「いいからやめれ」
「やめれって何ですか笑」
「やめれったら!」
「嫌です。無理です」
「ですですうるせー」