コルニクス
◆TWENTY-FIVE
朝の配達。
いつも通りの時間に
いつも通りクルシオさんと
いつも通り郵便局の屋上に着陸。
いつも通り係員に手紙を渡し
いつもとは違う話を聞いた。
「マルス・フォルムが!?」
クルシオさんがいかにも驚き桃の木山椒の木というような声を上げる。
マルス・フォルムとは、クルシオさんとステルラや、クロが昔いたところだ。
「ええ。残念なことに、昨晩、攻落したそうです」
郵便局の係員さんが、本当に残念そうな顔で話す。
攻落…攻め落とされたってことだよね?
「ユピテルも酷なことをしますよね。軍を持っていない、無抵抗の人たちを襲うなんて」
「なぜ、マルスが攻落されなければならなかったんです?」