コルニクス
そういう思いが私を突き動かしはしないかと、強く心に願ってみる。
私はどこまでヘタレなのだろうか、
それでも立ち上がる術を忘れてしまったかのように私の体は床に這いつくばっているので、匍匐(ホフク)前進で階段を目指す。
ある程度離れた階段には、マレさんがパーピを連れて降りるのが見えた。
が、私の存在は気づいてもらえない。
…みんな忙しいんだ。
私に気づいてほしいとか思ってる場合じゃない。
そんなことを考えてる間にも、ドン、ドンと爆発音が聞こえる。
耳を塞ぎたくなるほどの爆音だが、そんなことをしていては前に進めない。
「おい」
わっ、びっくりした…。
いきなり声をかけられた。