コルニクス
助けて…
自分でこの事態をどうにかできるわけも無く、
誰かが助けてくれるのを期待して頼むしかなかった。
神頼み、他力本願、人任せ。
そんな言葉ばかりが、回り灯籠に映る影のように、
1枚の羽を認識できないプロペラのように、
私の頭の中を駆け巡る。
…分かってるけど!
今この状況で私に何ができるっていうの!
私はその回り灯籠を壊したい衝動に駆られる。
助けて…
誰か助けて…
それでも思いつくのは他力にすがる言葉ばかり。
助けて…
パクスを、テラ・ドムスを。
助けて…
テラ・ファミリアのみんなを。
助けて……クロッ!!
私は何かを思い立ったかのようにはっとし、階段を駆け上がった。