コルニクス

信号の内容を信じて、周りが全く見えないままパクスは斜め右に方向転換する。

キュクヌスとコルニクスは、まさにプロフェッショナルと言っても過言では無い神業で、
たくさんの銃弾の雨を相殺していく。

しまいには、火炎放射機ですべてのアエタス・プーベースを退けてしまった。

「すげー…」

「私たち、助かった?」

「このままパクスが堕ちなければな」

みんなが歓喜して今にも踊りだしそうな空気が漂い始めたとき、

パクスを包みこんでいた煙は捌け、前方に綺麗で小さな泉が見えた。

高度が下がり、何かに沈んでいく錯覚を覚えたが、1Fフロアが水面につくと、
確かな弾性力をもってパクスは浮いた。

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