コルニクス
のろまでも銃は撃てるだろ、とクルシオさんはやはり駄々っ子のように話す。
「そんなに下手なパイロットなの?」
「いや、ずば抜けて上手い」
「なら尚更平気だろ」
もしや私と話すときだけ怖くなるのかな?
「そうだな。俺らはここでパクスの修理をしながらドラコを待つ」
「部品も食糧も足りる?」
「足りる。そこまで面倒見てもらうわけにはいかん」
それって私が何かしたってことなんじゃ…?
「そうか。じゃあ俺はもう行くよ」
「ああ、ありがとう」
私…何した?
クロはコルニクスに乗り込み、私にもやもやを残したまま翼に風を受け、上昇してしまった。
私何したんだろう…。