コルニクス
てらてらと輝きを放つ水面は、鮮やかな赤色を反射していた。
……ん?
鮮やかな赤色…。
……ん!?
「あああああっ!!」
「ちょ、何!?セル!」
「びっくりした…」
「どうしたの」
私の人差し指は斜め45度をピンと指している。
「ドラコドラコドラコドラコドラコ!!」
そりゃ興奮もするでしょ。
ドラコが泉に当たり前のように浮かんでいたら、誰だってね…。
「セル、今頃気づいたの?」
「今頃って、セルは今起きてきたんだろ」
「それもそうだけど、隣」
隣?
ステルラの視線の先、私の左隣を見やると、クリュさん。
「クリュさん!!」
「あ、まじか」
「クリュさぁぁ~ん!」