コルニクス

「居候先の候補としては、
11人も受け入れれるような大規模な空族が条件で、
攻落されたところとユピテルを除くと、
ユピテルすらかなわない戦略的な戦争を繰り広げるサートゥルヌス・ファミリアと、
暗殺部隊であるルナ・ファミリアしかないわけだ。

パクスが修理してなおるならそれでいいけど、見た感じだいぶ時間も労力も金もかかるだろ」

…成程。

「ごもっともな意見だけど…」

デンスがアサリの殻しか残っていない見事にたいらげてある皿をキッチンに持って行きながら、言った。

「インフィニートゥムがどんなとこか知ってて言ってんの?」

久しぶりに見るデンスの真剣な表情は、そこが恐ろしいところだと語っている。

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