コルニクス
空飛ぶ艦の中にあるとはとても思えない大浴場、
何か困ったことがあったときのインフォメーション、
襲撃を受けたとき避難する防弾室までラクリマさんに案内してもらった。
何よりも驚いたのが、食堂。
まるでホグ◯ーツ魔法魔術学校の大広間を連想させるほどの広さで、
ご飯時でもないのにかなりの人数でにぎわっていた。
テラ・ドムスを失い、パクスを失い、
すっかりと霧が立ち込めて底の見えない渓谷に引きずりこまれるようにして沈んでいった私の気持ちが、
未知のルナ・ファミリア、全くもって得体の知れなかったインフィニートゥムを一気に曝されることによって、
徐々に高度を回復しつつあった。