コルニクス

やはり、そうだったか───。

当たってしまった、俺の推理。
外れてほしかった、酷な推理。

俺は服の上からペンダントを握りしめる。

しかし止まず、放たれ続ける激しい光。

そのうち、ゴゴゴゴと地鳴りがして…扉が開いた。

扉が完全に開くと、光、風共に止み、扉の奥にはコックピットらしき空間のお目見え。

少しの間ほうけていると、横から燃え盛る焔のように熱い緋色の殺気を感じた。

元をたどると、
写真に写りこんだ心霊のような、
おそろしく邪悪な悪霊のような、
ゆらゆらとした元帥が立っていた。

本当にオーラは燃え盛っていて、めらめらと陽炎(カゲロウ)すら見えそうな勢いなのに、目だけは違った。

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