コルニクス
「まあまあ。随分と綺麗になったじゃない。印象が変わったわ」
「あの…ありが…」
「さあさあ。ご飯の時間よ」
お礼…言いたいです。
洗面所を出ると、ダイニングは賑やかだった。
私は文字が読めないから、なんて書いてあるか分からないけど、
カラフルな文字が書かれた布が天井からぶら下がっている。
長いテーブルには、次々と料理や食器が運ばれてくる。
「さあ主役!席につけぃ!!」
さっきのおじさんが私を一つの席に促す。
パンッ!!
パンッ!!
軽やかな爆発音が鳴り響くたびに、私の心臓が跳ね、怖くて体を縮ませる。
吹き出る色とりどりのリボンや紙吹雪が舞い、私はどうしていいか分からなくなった。