コルニクス
恋…?
その言葉の甘い響きに、私の心臓にずしりと衝撃が走った。
鈍器で殴られたような痛みが私を包む。
得体の知れない痛みに恐怖が私を襲う。
苦しい、痛い、辛い。
なにこれと1人で焦っているうちにも話は進む。
「好きな人がいるかどうかは知らないけど、恋人や婚約者ならいないわ!いないはずよ!」
ハイテンションなステルラがテーブルに身を乗り出す。
「告白するの?しないの?」
「します」
即答したラクリマに、ステルラと私は目を見開いた。
「私、好きって思った瞬間、本人に言わないと気が済まないタイプなんです。
フラれてもいいから、とにかく伝えたいって思っちゃうんです」