コルニクス
「ふっ、うう……ひっ…」
儚い光のひとつひとつが滲む。
瞬きながらゆらめく。
「うわあああああああーっ」
クリュさんとラクリマは、今頃どんな会話をしているんだろう。
気になるけど、聞きたくない。知りたくない。
星と夜空が、まざる。
「なに泣いてんだ」
ビクッ!!
肩が大きく跳ねたのが自分でも分かった。
驚きのあまり、涙が引っ込んだ。
「やっぱなんかあったのか?」
「クリュさん…」
そこには、ラクリマに告白されたはずのクリュさんがいた。
「俺じゃ力になれないことか?」
「……」
だって、自分でもなんで泣いてるのか分からないんだもん。
「…きれーな星だな」