コルニクス
…………。
「恋、なんだと思う」
…………。
「だからお前を"家族"というくくりに入れたくなかったんだよ、多分」
…………。
私の周りの時間が止まった、どころじゃない。
時計が狂いだす。
時空が歪む。
地球が壊れる。
そんな感覚を覚えた。
「"きっと"とか"思う"とか"多分"とかで申し訳ないけどさ」
しゃべり続けるクリュさん。
彼の言葉のひとつひとつが、
つい今しがたの星たちのように瞬いてゆらめいて、
私になにかを与えて去っていく。
「まあ確信は…ないわけじゃないよ」
「ち、違うと思う…よ?」
「え?」
たった今分かったということは。
ラクリマに告白されたんでしょう?