コルニクス
彼は無言で頷いた。
「でも俺はクリュっちみたいに心の棚広くないからさ。
好きで勇気ふりしぼって告白するなら、どうにかなりたいって思っちゃうけどなー」
「ならどうにかなればいい」
クリュっちはそれだけ言って、先に中へ入って行った。
「クリュっちって貴重な人材だよね」
同感。
「どうにかなる気なの?」
「そんなの相手の返答次第だろ」
「2人きりになれるように協力しようか?」
「いや、俺はどこに誰がいようと言う」
「おー頑張れ」
「オルビス准将」
俺とオルビスの言葉のラリーの間に、違う声がまざる。
「元帥がお呼びです」
…告白のお預けをくらう彼に、苦笑しか漏れなかった。