コルニクス
「セル、告白されたんでしょ?」
言葉を待つ期待が、半端ない。
目の煌めきが、尋常じゃない。
それは目の前のステルラに限らず、
その部屋にいたパーピ、コル、マレさんまで。
勿論大きく見開かれた目。
紛れもなく吊り下がる眉。
私の次の言葉に、
ずしりとのしかかる期待。
私はそんな乙女な空気にふさわしい言葉を、一生懸命選んでいた。
言葉を発した瞬間、乙女な悲鳴にその言葉ごと私までのみこまれてしまいそうで。
「……えと」
チョイスミスは、命取りだ。
「女同士、誤魔化しは無しね。セルがバル兄を好きなことくらい、誰だって知ってるんだから」
「!!」
大外刈を食らった気分がした。