コルニクス
このいびつな関係を修正するのは、これからなのに。
俺とこの男との仲を歪ませたもの。
それは暗殺部隊、ルナ・ファミリアの存在。
俺が元帥を継いで、ルナを変えて、
その変わったルナ・ファミリアを見てほしかったのに。
こういうやり方もあるんだぞ、
これが俺のやり方なんだぞって、
見せつけたかったのに。
認めてもらいたかったのに。
あんたが逝って、どうするんだよ。
「目開けてくれよ、いつまで寝てんだよ」
元帥の腹に耳をつけながら、腹を軽く叩く。
「頼むから…一生のお願いだから」
俺がお前に頼みごとをするなんて珍しいんだぞ。
滅多にないんだから、聞いてくれよ。
稀な願いくらい。