コルニクス
心配をかけないようにもともと意識的に笑うつもりでいたが、
無意識のうちに笑ってしまった。
今ので悩みも弱さも不安も、まるでシャボン玉のように一気に弾けた気がした。
シャボン玉が弾ければ、何も残らない。
けど俺の中には、何か輝かしく眩しいものがあらわれ出た。
その、目をチクリと突き刺すほどのきらめきに、心踊る心地がした。
単純な俺の心には、それがなんなのかも、わからなかった────
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