コルニクス
「あの、元帥。そんな顔で迫られたら怖いと思いますけど」
クロが敬語で辛辣な言葉を吐く。
「そうか、すまない。とりあえずひげを剃ってくる」
「いや、顔じゃなくて、そのすごむような態度の話ですから」
なんかクロと元帥、仲良くなった?
こう思うのは私だけだろうか?
元帥が少し落ち着いた様子でテーブルの反対側までまわり、私のすぐ横に来た。
「まさかシアンの娘がいるとは思わず取り乱した。すまない」
元帥が私にぺこりと頭をさげる。
お母さんの知り合い?
「あ、はい…」
「その足の話は本当か?」
「はい」
私が返事をした直後、元帥は床に素早く手をついた。
どっ…土下座ぁ!?