コルニクス
◇THIRY-EIGHT

:Kuro's eyes‡


"あと、セルに謝れっ!!"

元帥が逝ってしまうと思い、勢いにまかせて叫んでしまった言葉。

元帥はそれを、
しっかりと聞いていて、
しっかりと覚えていて、
しっかりと今果たしたところだ。

元帥はセルから目を離して俺に向き直った。

何か企んでいるとしか思えない気持ち悪い笑顔を浮かべて。

「そういうわけでオルビス、お前をルナ・ファミリア、3代目元帥に任命する」

ほらね。企んでた。

…って、

「ぇ…」

えええええ!?
企みの度合いが違えっ!!

そういうわけってどういうわけ?
どんな流れで行き着いたんだよ。

「良かったじゃん、オルビス」

「おめでとう。俺より上司になっちまうのかぁ」

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