コルニクス

子供達は走り去る。

床によつんばいになっているだけあって、振動を直に感じ、腰を守った。

「で、どうした?」

顔を上げられない体勢のため、声だけが降ってきた。

顔が見えないから、心配してくれてるのか、怒ってるのか、呆れてるのかが分からない。

「腰を吊りました」

「え…どうやって?」

…ど、どうやって?

「それ、シチュエーションを聞いてるんですか?
方法を聞いてるんですか?」

「いや驚いてんだよ。どうやったら腰を吊れるんだ。逆に凄いわ」

クリュさんは多分…しゃがんで私のことを見て、おもしろがっている。

真面目に痛いんだけどな…

「あの、もう大丈夫なんで部屋に戻ってもらえますか…?」

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