コルニクス
お風呂上がりなのか、少し湿った髪からは、シャンプーの爽やかないい香りがした。
って!!
クリュさんが静かに歩いてくれてるのって私の腰に響かないため?
「入るぞ」
クリュさんが扉を開ける。
あ、もうここ5Fだったんだ。
クリュさんの部屋と同じ階かあ…。
鼾(イビキ)とか、かけないな。
私の部屋はベッドとタンスがひとつずつと結構さっぱりしていて、その他には本当に何もなかった。
私が無事ベッドに降り立つ。
クリュさんの背中から降ろされ、ベッドに座った状態。
「ありがとうございます」
「寝れるか?」
「はい。大丈夫です。眠るまで世話してくれなんてそこまで…」