コルニクス
◇EIGHT

「さあ。飛んでみて」

案の定、ステルラがさも当たり前かのごとく言い放った。

ある程度早起きしてクロのコートと笛を持ったままクルシオさんの部屋の扉をノックして、

中から返事が聞こえて嬉しくなって開けた扉の先には、

なぜかクルシオさんとステルラがいて。

「おはよう、セル。ちょうど今あなたの話をしていたのよ。クルシオに練習の成果を見せましょう」

なんて流れになって…。

練習という練習、してないよね?

部位の名前教えてもらっただけだよね?

クリュさんに教えてもらったとはいえ、
ステルラがなぜこんなにも清々しく言い放てるのかが不思議でならない。

自分で操縦するの初めてなのに無理だよ…。

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