コルニクス
「指導といえるようなことしてないだろ?段階を飛ばしすぎだ」
わあ…その通りだけど、言葉が鋭くきつい。
ステルラ泣いちゃったりしないかな?
私は恐る恐る後ろのステルラを見た。
そんな私の心配は杞憂だったようで、
ステルラはその人形並みに綺麗な顔をふっと綻ばせ、言った。
「私より自信があるってわけね?」
それは何かのドラマのワンシーンかのようで、うっとり見惚れているとステルラは飛行艇から降りた。
バトンタッチという言葉がぴったりな今の展開をやっと飲み込んだときに、
クリュさんが飛行艇の後部座席に乗り込んだ。
「昨日教えたことは覚えてるか?」
「はい。でも自分でやるのが初めてで怖くて…」