コルニクス
「当たり前だ。今日のところは俺も一緒に操縦する。成功するには恐れずおもいきったくらいがちょうど良い」
そう言ってクリュさんは私が握っている操縦桿を私の手の上から握った。
え…一緒に操縦するってそういう事?
背中に感じる体温。
クリュさんの顔に至っては、私の顔の真横にある。
か、肩に顎乗ってる…!!
「よし。おもいっきり引け」
よしじゃないよ、よしじゃ!!
こっちは全然よくないし!
そっちばかりに気をとられるじゃん!!
私は顔を火照らせながらも、
くるくる回る思考で何の考えもつかず、
おもいっきり操縦桿を引いた。
エンジンがうなり、機体が浮く。
「次は?覚えてる?」