コルニクス
必然的に耳元で囁かれることになるのは分かっているのだが、
実際にやられると頭が爆発してふっ飛びそうになる。
最初から頭はくるくる回っているので、自然に思いだすことができた。
「操縦桿を左に切って左翼を下げて、機首を上に上げて上昇する」
「舵はもうちょい切って」
クリュさんの手に力が入り、操縦桿が左に傾けられる。
クリュさんの手に力が入るってことは、その下にある私の手は握られることとなって…。
あ、頭飛ぶ!!!ぶっ飛ぶ!!
首つながってる!?大丈夫!?
お前が大丈夫?って聞きたくなるような心配しか頭に浮かんでこない。
「テラ・ドムスの壁越えたぞ」
「す、スロットル全開。」