コルニクス
やばいって…操縦桿保つのキツいし怖い!
操縦桿が少し揺れるだけで機体が大きく左右する。
「まあ万が一墜ちても、下は海だから平気だ。
飛行艇は飛行機と違って水空両方いけるんだ」
クリュさんの話していることも、内容としては頭に入っているのだが返事をする余裕がない。
朝日が徐々に高くなっていく。
眺めているだけなら綺麗な朝日も、今は邪魔なだけ。
顔を照らすから眩しいっ!
「余裕がでてきたらメータで高度や速度、燃料の残量もチェックするんだ。
あ、燃料あんま無いな。初フライトはこのくらいでいいだろ」
初フライトは、この1回かぎり。
足をあの鋼板につければ、もう初フライトが終わってしまう。