年下彼女に負ける俺-1-
「今日の夕方、電車でなにされたかわかってる?」


「電車でって…」



聡ちゃんの顔を見れば、本気なのがわかった。


彼は怒ってる。

直感でそう思った。





「なにって…わかってるよ…」


私も意地になって答える。

負けてられない気がした。





「美桜子の周りにいたのは、ほとんど男ばっかだったし…」


それに…という彼は、小さな声で仕事も…と言った。




私は続きが気になり聞こうとしたけど、止めておくことにした。
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