年下彼女に負ける俺-1-
どういうこと?と、聡ちゃんに顔で聞いたところで、女性が名乗った。


「挨拶が遅れてごめんね。私、聡介の姉の紗枝香。」


お姉さんの紗枝香さんが挨拶をしたところで、やっと聡ちゃんが口を開いた。





「なんで俺のとこ来たんだよ。」


「たまには可愛い弟の顔でも拝んでおこうと思って。」


でも…と紗枝香さんは言葉を続けた。




「彼女がいるなら帰ろうかな。」


そう言ってソファから立ち上がれば、バイバーイと言って部屋を出て行った。




帰り際に、無理に襲っちゃだめだよと言い残して。
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