年下彼女に負ける俺-1-
「ねえ、8月の最初の週にさ、海行かない?」


私の彼氏の会社の人たちと…と言った後に、拓さんも来るよと付け足す。





「私焼けたくないから行きたくないけど…」

と言う彼女の肌は白い。


でも拓が来るなら…と聞こえれば、彼女の答えは決まっていた。




「じゃあ8月2日ね。会社の人たちはその日だけなんだって。休めるのが。」


「わかった。」




蜜が決まれば、他にもメンバーを探すか問いかける。

高校生が二人だけなのも嫌だよねという私たちの意見は一致した。




「志保たちは?」


蜜の意見に賛成だった。




教室の窓際で別の作業をしている志保たちを、私は呼んだ。
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