年下彼女に負ける俺-1-
「きもい。」



隣から変な言葉が聞こえても気にしない。

今はそんな言葉を忘れられるほど嬉しいから。




再び冷たい机に顔をくっつけ、この場所から見える外の景色に目を移した。




窓際の席なのに涼しかった。


窓から風が来るからなのか、教室の扇風機のおかげなのか、どちらにしてもそんなことはどうでもいい。






そのままでいたかったけど、しばらくすれば予鈴が鳴った。



「準備しなくちゃ。」



次の授業の準備をするため顔をあげる。

机にかけているバッグの中をガサガサとあさる私。
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