年下彼女に負ける俺-1-
「美桜子、休憩入っていいよ。」


「はーい。」


返事をしながら時計を見れば、ちょうどお昼頃だった。




教室の端っこの方のスタッフルームからベランダに出て、ベランダから隣の多目的室に行けば、ここでもお化け役の人たちが化粧していた。





「あれ?美桜子休憩?」


「うん。ちーちゃんに言われた。」



ちなみにちーちゃんというのは、簡単に言うと文化祭実行委員の子だ。



いいなーと言った蜜も、私と同じで裏方。

でも、彼女の休憩時間はまだのようだった。
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