年下彼女に負ける俺-1-
「もう寝てな。ベッド使っていいから。」


「あのっ…でも…」



聡ちゃんに話さなきゃと思いながらも、言葉にできない。





「話は後で聞くから。」


私の気持ちを悟ってか、聡ちゃんがそう言った。


いきなり押しかけて、熱まで出てベッドまで使って…どれだけ迷惑をかけているんだろうと思うと、申し訳ない気持ちになった。






そんな気持ちを抱えながら寝室へと行ってベッドに潜り込んだ。

ベッドのすぐ近くでは、聡ちゃんが椅子に座りながら見守っていてくれた。


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