年下彼女に負ける俺-1-
「悪い。」


謝る聡ちゃんのことを見れない私は、床に座ったまま。


だけど、立ち上がってベッドに座る聡ちゃんを、今度は私が押し倒した。





「どうした?」


余裕な顔をして聞いてくる聡ちゃんは、ずるい。

こうなったら、聡ちゃんにも罰ゲームだ。




頭の中でそう呟いては、聡ちゃんにキスをした。


今も身体は熱いままだけど、聡ちゃんに熱なんかうつしてやる。

そう思いながらキスをした。



だけど本当は、頭の隅では別の考えもあった。





いつもキスばっかりで、その先なんてなかった。

だけど今日は…熱の私だけど、先があるんじゃないかって期待してしまっていた。
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