年下彼女に負ける俺-1-
放課後になって一人学校から出ようとすると、聡ちゃんがいた。



「聡ちゃん…」


呼んでみても話すつもりなんてないから、私はスルーするだけ。

たったそれだけのことなのに、聡ちゃんのことを見た途端に足が動かない。



二人でそのままでいると、聡ちゃんが話し始めた。





「この間はごめん。話、聞いてくれるか?」


話なんて聞くつもりなんてない。

さっきからそう思っていたというのに、返事はせずに車の助手席に乗った。





そうすると、聡ちゃんは運転席に座り、そのまま車は動き出した。
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