年下彼女に負ける俺-1-
「キスしてあげようか?」



突然そんなことを言う私に、はっ?と言う聡ちゃんは、どうやら照れているらしい。


しなくてもいいの?と急かしながら聞けば、聡ちゃんは言った。





「じゃあ…お願いします。」


「よくできました。」


ふふっと笑って聡ちゃんの頭を撫でながら、彼の頬にキスをした。





そうすると、聡ちゃんの機嫌はすぐにご機嫌になり、いつもの彼に戻った。





頬にキスをしてあげるだけでご機嫌になる26歳の彼は単純で、私にとってはやっぱり可愛いおっさんだった_。






                   ~fin~
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