年下彼女に負ける俺-1-
「好きなんだって。その人のこと。」


「なら絶対くっつくよ、その二人。」


「うん。」



友達の話も二人で話すなら楽しくて、いつの間にか聡ちゃんの腕に自分の腕を絡ませていた。


そんな私に聡ちゃんは、甘えん坊と言ってきた。





「甘えん坊じゃない。」


ここでも強がってしまう言葉を言ってしまう私は、少しは反省をする。

そして時間を言い訳にする私。




「もう時間だから、出るね。」


身体に巻かれたタオルをしっかりとおさえながら、お風呂を出ようとする。

だけど、タオルを引っ張られ前に進めなくなる。


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