スリーポイント





視界を捕えたのは、いつも通りの寂れた公園。

だけど…。


(…あれ、今日はもう帰ったのかな…?)

いつも懸命に練習している姿がない。

(…つまんない、なぁ)


なんて思いながら立ち上がり、紅茶のおかわりを淹れるために本にしおりを挟む。


それを、私は気に入っている白い机の上に置く。


「ふわぁ…」


欠伸をもう一度こぼすと、カチャリと部屋を出た。






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