スリーポイント





部屋をでるとまたキッチンへ行き、紅茶の準備をする。


─コポポ…

茶葉を湯に浸しながら少し思う。


私は、ほんとに「アイツ」中毒だ。

忘れたい…のに、忘れられない。


歯痒いこの想いは誰にぶつければいいの?



「なんて……、完全に八つ当たりだし」


わかってる。そんな事。

自分の中でも諦めがついてるのになぁ…。


ため息を溢しながら紅茶を淹れていると、玄関の方から音がした。





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